デプロイ、ビルド、リリースの違いを分かりやすく文系目線で【すっきり解説】

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デプロイとは、ソフトウェア開発において、作ったプログラムやアプリケーションを実際の運用環境(本番環境)に反映し、開発したソフトウェアを使えるようにすることです。

例えば、ウェブサイトを作る場合は、まず開発環境でコードを書きます。そして、開発が完了したら、そのコードを本番サーバーにアップロードします。次に、サーバー上で必要な設定やデータベースの接続を行い、最後に本番環境でウェブサイトが正常に動作するか確認します。

デプロイを行うことで、開発者が作ったプログラムやアプリケーションが、実際にユーザーに使われるようになります。簡単に言えば、デプロイは、作ったものを完成形に仕上げるための作業のことです。

すっきり解説します。

デプロイは開発者がソースをサーバーに展開して動作するようにすること言います。リリースはそれがそのままユーザーが利用できるならリリースです。

クラウドサービスなど常時改善している場合は開発者にとっては修正版や機能追加したものを使えるようにサーバーに反映する場合「デプロイする」となります。

マーケター、営業、サポートなどからすると、それは「リリースされた」という意味合いになります。

ユーザーに対しては「リリースした」となります。

多くの場合、開発者が行う「デプロイ」とはビジネスサイド側にとっての「リリース」と同義になります。

但し、開発側には通常、開発環境(ステージング)といい本番環境とほぼ同じサーバーがあり、ここにまずはデプロイしてテストしたりします。この場合はデプロイ=リリースという意味合いは発生しません。

とは言え、例えば、ステージング環境で新しい機能を多くのテスター(外部企業委託も多い)でテストする場合は、相手先に新しいバージョンを通知することになりますよね。

そうなると限定的ですが「リリース」と言えます。「Ver10.2をリリースしたのでテストケースを実行してください。」と伝えることになるでしょう。

相手先が開発色が強い会社で伝える側も営業ではなく開発者だったら「Ver10.2デプロイしたのでテスト可能です」などといった言い方になるでしょう。

誰が誰に話すのか?文脈を踏まえて理解すると良いと思います。IT用語にはこういったものが意外と多いです。クイックIT用語辞典ではこういったものをすっきり解説していきたいと思っています。

コンパイル、ビルド、デプロイ、リリース概念図

コンパイル、ビルド、デプロイ(リリース)は、ソフトウェア開発において必要不可欠な作業であり、それぞれ異なる段階を表します。ビルドは、ソフトウェアを実行可能な形に変換する作業、デプロイは、リリースされたソフトウェアを実際の運用環境に設置する作業(動作する状態にする)です。

これらの段階を順番に進めることで、開発者が作ったソフトウェアを完成させ、ユーザーに提供することができます。

項目説明
コンパイルソースコードを機械語に変換する。
ビルド実行可能ファイルを作成するためのプロセス。
デプロイアプリケーションを実行可能な状態にする。
リリースユーザーがアプリケーションにアクセスできるようにする。

ただし、開発者によってはビルドとデプロイ、或いはリリースを同じ意味で使う場合もあるので注意しましょう。

立場(誰が誰に説明するのか?)で言葉が選ばれる感じです。どういう会話の延長線上でその言葉が使われたのか?

誰と誰という立場の違いという前提は常に存在しているわけですね。そこに言葉が存在しているのです。

つまり、ビジネスシーンではこういった文脈を押さえておくことがとても大切です。

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